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いけばなの基本の花型
西洋には三角画法と言って画面の三つのポイントを定め、美しく風景や人物をまとめる絵画の方法があります。いけばなの基本の花型は、まさにこれと同じ考えに基づいたものです。
図1、生花(ハラン) 図2、生花(ネコヤナギ)
基本の花型の三つの枝は各流派によってそれぞれ 『天、地、人』 『真、副、体』 『用、留、体』 といったように呼び方は様々です。しかし、三点を中心に美しい形を追求するという点では、各流派とも共通していると言えます。
こうしたいけばなの枝役は、必ず三本必要かというと、そう言うわけではありません。基本の三本というのは、作品を一番バランスよく、すっきりした形に仕上げる為の大原則です。実際の作品には、2本しか役枝のないものもあります。この場合は、基本型をもとにして省略や応用がなされているのです。

大切なのはアンバランスさ
基本の三つのポイントを、形として考えてみると、三点でできる三角形は「二等辺三角形」と「正三角形」ですが、この二つの形では、いけばなの美しさを十分表現できません。バランスがよいだけでは、花の持っている生命感や、自然の伸びやかさなどを引き出す事ができないのです。そこで、いけばなでは、アンバランスな「不等辺三角形」を構造上の基準にしています。(図2) 花がもつ美しさを表現するには、左右対称の美しさより、アンバランスの美しさの方がより適しているのです。

美しい姿、形
野山に自然に咲く花には大きく分けて三つの個性があると言われています。1に立っている姿、2に傾斜して倒れている姿、3に懸崖に垂れ下がっている姿、この三つのそれぞれの姿が美しく感じられるといいます。いけばなを生ける時にもこうした美観に逆らわず表現する事も大切です。それが花の持っている生命感を映し出す事にもなります。